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漢方とは

  • 漢方とは、中医学(中国伝統医学)をもとに日本で発展した医学。厳密に言うと、漢方と中医学は違いがありますが、ここでは、中医学も漢方という言葉を使用します。
  • 漢方は、狭義では漢方薬をさしますが、広義では、漢方薬・鍼灸・薬膳・気功・養生を含みます。
    本物の民間療法も漢方がもといるため、漢方の知識があると民間療法も効果を発揮します。

漢方を効率よく学ぶ

    漢方医学は、「真面目に勉強しているのにいつまでたって理解できない」という方が少なくありません。これは、勉強方法が間違っているからです。
    漢方医学は漢方薬だけではありません。鍼灸・気功・薬膳・養生・本物の民間療法も漢方医学がベースになっています。
    「食で病気を治したい」「民間療法で病気を治したい」という方も、ぜひ漢方医学を習得し、健康づくりにお役立て下さい。
    漢方のもととなる中医学(中国伝統医学)の中医薬大での勉強方法です。

    ■全体を理解するため、一通り学ぶ
    西洋医学は、細分化しミクロを追及するミクロ医学に対し、漢方は、狭意では人体全体、広意では自然界も含めた全体を考えるマクロ医学です。 だから、部分的な勉強だけで、全体がつながらないと、「真面目に勉強しているのにいつまでたって理解できない」になってしまうのです。「中医基礎理論」「診断学」「中薬学」「方剤学」「臨床(内科学)」「古典」の順で勉強することをおすすめします。当店の本棚は、この順に並んでいます。

    ■STEP1「中医基礎理論」
    中医学(漢方)の理論体系を学びます。陰陽・気血水・五臓六腑など。
    中医基礎理論を初歩の理論と勘違いしてはいけません。これから勉強するすべての科目の基礎(土台」)になる科目が中医基礎理論です。
    この科目をしっかり理解せず次のステップに進んでも、「真面目に勉強しているのにいつまでたって理解できない」になってしまいます。はじめの1冊は『中医学の基礎』がおすすめです。『中医学の基礎』は難しすぎるという方は『やさしい中医学入門』を一通り読んでから『中医学の基礎』に進むのがよいでしょう。また、専門用語を理解するのに『中医基本用語辞典』があると便利です。理解を深めるには『中医学ってなんだろう』が役立ちます。

    中医学は、「まず大まかに理解する」→「理解を深める」→「つながる」→「理解できる」という作業が必要になります。
    STEP1中医基礎理論を「まず大まかに理解する」→「理解を深める」→「つながる」→「理解できる」と進む方が勉強しやすい方と、STEP1中医基礎理論を「まず大まかに理解する」→STEP2診断学「まず大まかに理解する」→STEP1中医基礎理論にもどり「理解を深める」と進む方が勉強しやすい方がいます。どちらでもお好きな方法で進んでください。

    ■STEP2 「診断学」
    中医学の特徴のひとつ弁証論治(証を見極め治療方法を決める)の弁証にあたる科目。証を見極め、薬を使って治療するのが漢方薬、鍼やお灸を使って治療するのが鍼灸、食を使って治療するのが薬膳です。『中医学の基礎』『中医弁証』などがおすすめです。

    ■STEP3 「中薬学(生薬学)」「方剤学」
    中薬学は、ひとつひとつの中薬(生薬)について効能などを学びます。 方剤学は、中薬学で学んだ中薬の組み合わせを学びます。
    漢方薬は、複数の中薬で構成(組み合わせ)されています。
    例)風邪薬で有名な葛根湯は、葛根・大棗・麻黄・甘草・桂皮・芍薬・生姜の7つの中薬が組み合わせされたものです。中薬学では、葛根・大棗・麻黄・甘草・桂皮・芍薬・生姜 それぞれの効果などを学び、方剤学では、組み合わせの意味を学びます。組み合わせることで効能がアップしたり、害が出にくくなったりするからです。
    『中医臨床のための中薬学』『中医臨床のための方剤学』がおすすめで、『わかる使える漢方方剤学』は理解を深めるのに役立ちます。
    食事は1つの食材だけ食べることはありません。だから、薬膳で効果を出すには、方剤学で学ぶ組み合わせの意味を深く理解できていることがポイントになるのです。

    ■STEP4 「臨床(内科学)」
    まずは内科を学びます。『[標準]中医内科学』がおすすめです。

    ■STEP5 「古典」など
    「黄帝内経」「傷寒論」「金匱要略」などの古典は理解を深めるのに役立ちます。

    漢方薬も鍼灸も薬膳も、中医基礎理論の陰陽・気血水・五臓六腑・経絡など漢方独特のものさしを総合的に使い「証」(病気の原因や体の状態など)を見極め、この「証」により治療方法が決まります。薬を使うのが漢方薬、鍼やお灸を使うのが鍼灸、食が薬膳です。漢方薬はもちろん、鍼灸も薬膳も「中医基礎理論」「診断学」「中薬学」「方剤学」「臨床(内科学)」「古典」のベースがあり、鍼灸でしたらプラス経絡や経穴などの知識、薬膳でしたらプラス食材学の知識と料理ができることが必要になります。
    民間療法も、闇雲に取り入れることなく、証に基づき取り入れると効果を発揮します。

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